今日も1日暑かった
            まだまだ暑いです。
本日は午前中、和歌山で開かれた地域づくりフォーラム「私はこれで仕事をやめました」に参加しました。会場では、自分がどのようにして20年勤めた公務員を辞め、講談師へと転身したかをお話しし、あわせて短い講談も披露させていただきました。
今回のテーマにちなんで少し個人的なことも振り返りました。
私は45歳で和歌山県庁の早期退職を決断しました。最近になって「ミドルエイジクライシス」という言葉を知ったのですが、思い返せばあの頃まさに自分はそのただ中にいたのだと思います。
「僕の人生このままではいいんだろうか」と思いながらも、安定を捨てることには大きな不安がありました。けれども人生には“ポイント・オブ・ノーリターン”、今しか決断できない瞬間というものがある。あの時を逃していたら、自分は今も役所の机に座っていただろうし、講談師として高座に上がることはなかったかもしれません。
もちろん決断には勇気がいりましたが、背中を押してくれた家族のおかげで一歩を踏み出せました。家族への感謝は尽きません。今こうして人前で講談を読み、多くの方と出会いながら活動できていることは、本当に幸せなことだと改めて感じます。
午後からは恒例の「月曜お昼寄席」。連日の暑さにもかかわらず、たくさんのお客様が足を運んでくださり、感謝の思いでいっぱいです。